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2025.11.18
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音楽・岩﨑琢のオフィシャルロングインタビューを公開!

本作の音楽を担当した岩﨑琢のオフィシャルロングインタビューが公開!
打診を受けた当時の率直な気持ちや音楽の方向性、本作でのチャレンジからお気に入りのシーンまで多岐に渡ったインタビューが公開!!

【岩﨑琢プロフィール】
幼少の頃より作曲の手ほどきを受け、神奈川県合唱曲作曲コンクール日本現代音楽協会作曲コンクール等で賞を取る。東京芸術大学作曲科卒業後、作曲家、アレンジャーとして仕事を始め、現在ではヴォーカルアルバムプロデュースから劇伴のサウンドプロデュースに至るまで幅広い活動をおこなっている。主な作品は、『シン・仮面ライダー』『るろうに剣心追憶編』『天元突破グレンラガン』『文豪ストレイドッグス』『魔法科高校の劣等生』『劇場版シティーハンター』『ガチアクタ』等

▼以下、インタビュー全文
Q:音楽の制作にあたって原作マンガを読まれた印象は?

岩﨑:まず描かれた線の多さや登場人物の多さ、複雑な世界設定に目を奪われて、それに慣れるところから始めました。ただ、決して難解というわけではなく作品そのものを肌で感じながら慣れていく必要がありました。

Q:本作の劇伴をご担当されることになった経緯を教えてください。

岩﨑:原作の裏那圭先生のご要望でお声がけいただいたようです。以前、僕が音楽を担当させていただいた『ソウルイーター』という作品がありまして、裏那先生は、その原作者・大久保篤先生のアシスタントをされていたとのこと。そのご縁もあって、今回お声がけいただけたのではないかと思っています。

Q:作品世界の雰囲気をとらえたうえで、どんな方向性の音楽にしようとお考えになったのでしょうか。

岩﨑:「ゴミ溜め」「ガラクタ」のような音楽です。この作品に描かれている世界は、きれいではありません。雑多で混沌としていて、人間に捨てられたゴミであふれています。ごちゃまぜで、まさにゴミ溜め。そこに寄り添うなら、音楽自体もその世界に合わせていかなければなりません。原作から受け取ったイメージを別の形に置き換えたりはせず、そのまま音で具現化し、今の形になりました。曲としてはヒップホップやストリート系の要素を主軸に、多種多様な要素をちりばめた感じです。聴いていただければ、そのままの感覚を感じ取っていただけると思います

Q:曲中にさまざまな形のノイズが入り混じっていたのも、そういった理由だったのですね。

岩﨑:ガラクタまみれの世界観を音でトレースしたところ、ああいった音に仕上がったのです。ガラクタが鳴るような汚い音を意識的に多くとり入れましたが、曲ごとにマッチしそうな音を探して選別し、織り交ぜていきました。

Q:「TV アニメ『ガチアクタ』オリジナルサウンドトラック GACHITRACKS」が発売されますが、こちらの収録曲についてもお話をお聞かせください。

岩﨑:まず「The Purge Directive」は、第 1 話でルドが奈落に落とされるシーンに合わせて作った曲です。楽曲制作にあたっては絵コンテを見ながら、処刑台に吊るされたルドが落とされるシーンの絵に合わせて作りました。怒りがピークに達したところでブレイクし、その後は爆発して暴れるような構成にしました。「Burnyour paradise feat. Shinya Ogura」は、ルドが怒りの叫びをあげながら落ちていくシーンで使われています。オーダーに合ったキーワードとしては「ぶっ壊れて正気を失った暴力的な攻撃。歪んだガバキックで強迫的な雰囲気」です。

Q:「Fiery feat. Lotus Juice」[1.1]についてはいかがですか。

岩﨑:これはバトルシーンで使うための曲として作りました。「敵味方、優劣の区別が無いバトル系のアクション。油断の無い緊張感」がキーワードです。

Q:「The Wastes Strike Back」は第1話で斑獣が登場するシーンで使われた曲ですね。

岩﨑:そうです。「神聖なものや神様に関わる要素」も含まれていると聞いていましたが、先のストーリーに関わる内容ということもあり不明な部分も多く、自分なりに巨大な怪獣が登場するシーンをイメージして作ってみました。

Q:「The Rule feat. IGOR」は、掃除屋が集まる時に使用された、ほかとは違って、ゆったりした曲ですね。

岩﨑:これは掃除屋の本部でメンバーが集まるシーンで流れる曲として作りました。飄々とした余裕を感じさせる曲調に、薄汚れたギターの音を組み合わせて、埃っぽいウェスタンテイストに仕上げました。

Q:「Clap your Hands」についてはいかがですか。

岩﨑:「敵と対峙して、お互いに威嚇しあいながら緊張感が高まっていく」というキーワードをもとに作った曲です。「Clap your Hands=手を叩け」が示すように、リズムを刻む拍手の音が印象的に響くような曲に仕上げました。

Q:「Momentum in My Veins feat. Lotus Juice」はシンセサイザーを主軸にしていて、ほかの曲と比べて異質な存在感がありますね。

岩﨑:制作サイドから「ビッグルーム系の高揚感」をキーワードとして提示されたのですが、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)系の音楽がはたして『ガチアクタ』の世界観に合うのかなと。ほかの曲とはかなりテイストが違うので、どんな場面で使われるのか楽しみでした。

Q:本作で新しいチャレンジは何かありますか?

岩﨑:これまで、さまざまなことにチャレンジしてきたので、本作で「これをやってみよう」という新しいチャレンジはありませんでしたが、ここまで全体的にノイジーで汚れた世界観というのは久しぶりですね。

Q:お気に入りのシーンはありますか?

第 4 話のリヨウが戦うシーンの曲は、すごくはまっていて、嬉しかったですね。

Q『ガチアクタ』は海外でも人気ですが、楽曲は意識しましたか?

岩﨑:海外の方々から評判が良いというのは聞いていました。ただ、普段から日本向けに音楽を作っているわけではないので、そういう意味では最初から海外を意識していました。

Q:「これは人器になりそうだ」と思えるものを教えてください。

岩﨑:楽器と言いたいところですが、楽器はそのときどきで入れ替えが激しく、生涯使い続けるものではないので、人器とは言い切れないかもしれません。ただ、5 年後や 10 年後に使うかもしれないと思って残しておくことも実際多くて。なので周りの方も「手に入れた楽器は捨てるな」と言っていますね。

Q:最後にメッセージをお願いします。

岩﨑:もし「TV アニメ『ガチアクタ』オリジナルサウンドトラック GACHITRACKS」を手に取ってくださるのなら、リミッターを解除するか、ヘッドホンなどで大きめの音量で聴いてみてください。アニメの映像と合わせて聴くのではなく、音楽だけを単体で大音量で聴くと、全く印象が変わると思います。ぜひ試してみてください。

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TV アニメ『ガチアクタ』オリジナルサウンドトラック GACHITRACKS
2025年12月17日に発売決定!