
本作のアンダーグラウンドな世界観を感じさせるBGMが会場に鳴り響く中、スクリーンに映し出されたのは昨年公開された「キックオフPV」。原作画×グラフィティ×アニメ画が融合した独特の世界観に会場は一気に魅了され、期待感に胸が高鳴る中、登場したのは市川蒼(ルド役)、小西克幸(エンジン役)、松岡禎丞(ザンカ役)、花守ゆみり(リヨウ役)の4名。
来場者への特典として配布していた本作のステッカーを各々が衣装に貼り付けて登場し、客席に向かって「みんな~これ持ってる~?」と呼びかけるなど序盤から和気あいあいとしたムードでイベントがスタート。
次に、先日公開されたばかりのティザー予告映像がスクリーンに流れ、その圧倒的な世界観とクオリティに、キャスト陣と観客から感嘆の声が。小西は「こんなに動くんだ」と感心し、松岡も「迫力の固まりですね」と唸る。市川は、Dirty Noisy&Loudlyな音楽も本作の見どころだと語り、「画でも耳でも楽しんでいただければ」と自信を見せた。
▼TVアニメ『ガチアクタ』ティザーPV
質問コーナーでは、本作のキャスティングについての話題が上がり、オーディションを受けた市川は、自身が役に合格した報告を事務所から聞く前に小西から聞いてしまったというエピソードを明かし、「なので(役に)受かったという実感は後からジワジワときました」と話すと、小西は「あの時はごめんね」と申し訳なさげに振り返った。
本作のオーディションをきっかけに本作を知ったという松岡は、「数キャラクター(のオーディション)を受けたものの、自分的には一番イメージが違うと思ってたザンカに決まった」と意外そうに話しつつ、ザンカの話す方言口調が難しく「毎回アフレコ行くのが怖くて…」と漏らす。
『ガチアクタ』原作の魅力については、市川が「とにかく”目”が印象的な作品」と語ると、松岡も「分かる。原作を初めて読んだときにゾッとした」と応酬。花守も「見開きの表現やコマの使い方がアーティスティック」と熱弁すると、小西も「躍動感がすごいよね!」と続いた。
自身が演じるキャラクターの魅力について聞かれると、花守は「リヨウは猫ちゃんみたいで可愛い。色気とチャーミングな魅力が共存している」と話し、松岡もアフレコで苦戦しているというザンカの方言について、「方言というアクセントがザンカというキャラクターを形作っていくうえで上手くミックスされている」と語った。
エンジン役を演じる小西は、「エンジンの魅力はとにかく”緩さ”」と話し、「(アフレコ時には)相当緩くやってほしいとディレクションされた」と明かし、他キャスト陣からの「普段は緩いのにキメるところはしっかりキメてくのがずるい!」という意見には会場で聞いているファンも思わず同意の頷きが。「そういう奥深さがミステリアスで魅力ですよね」と話した。
主人公のルドについては、市川から「ルドの魅力は”爆発力”。真っ直ぐさと、自分の中で沸々と沸き立つ怒りを抱えているが、そこにむかって爆発的に立ち向かっていく」とルドの持つ力強いエネルギーについて語られた。
続いて、本作のテーマの一つである‟人器”(人間が長い時間大事に心を込めて扱ったことで思念が宿った”もの”)にちなんで行われたのが「あなたの人器を教えて⁉思い出の“もの”紹介」コーナー。キャストそれぞれが思い出の私物の写真を持ち寄り、お互いのパーソナルな部分について語り合った。
最初に挙げられたのは松岡の「ゲーミングPC」。松岡は「長く使っている”もの”というのが意外に無くて…、苦肉の策です」と言いつつ、当時後輩に「是非良いものを」と勧められて購入したという思い出を振り返った。
続いては小西の「デコペン」。10年以上前に声優仲間の田野アサミから誕生日プレゼントに貰ったもので、当時好きだったキャラクターをデコってもらった世界に一つだけのペンとのこと。「お金で手に入らない大事なものだよ」と話すと、横から松岡が「こういうのを”人器”っていうんだな~」と自虐気味に呟き、笑いを誘う一幕も。
市川が持ち寄ったのは「猫のひげケース」。猫型のケースに飼い猫の抜けたひげを入れているというほっこりしたエピソードにキャスト陣からも笑顔がこぼれた。
最後は花守の「祖母、母、私へ受け継がれた指輪」。花守の誕生石のサファイアをはめ込んで、お守りとして親子3代で受け継がれてきた大切なものだと語り、「大事な試合の時には必ず付けています」と“人器”に相応しいエピソードを披露した。
最後に、本アニメの放送を楽しみにしている世界中のガチアクタファンに向けて、主役の市川がキャスト陣を代表してご挨拶。
市川は「スタッフ・キャスト一同熱を込めて作っている”ガチ”でヤバな作品となっています。ルドの持つ沸々と沸き立つ怒りや真っ直ぐさ、爆発力、全身全霊を込めて全力で演じております。7月の放送開始を是非楽しみにお待ちください」と熱を込めて呼びかけ、本イベントは盛況のまま幕を閉じた。
キャスト陣による制作秘話エピソードを始め、本作の印象、それぞれが込めた想いなど、様々なことを<ガチ>で語るトークイベント。今年7月のTVアニメ放送に向けて、期待感が高まるステージとなった。

本イベントのアーカイブ映像は、現在ABEMAにて3月29日(土)23:59までの期間限定で公開中。
https://abema.tv/channels/animejapan-blue/slots/9jsniaTvrFRMWX